2014年5月下旬
「
蝶と蜻蛉の撮影日記」のdragonbutterさんに声をかけていただいて、以前に一度フィールドでご一緒させていただいているHさんの3人で南アルプスのクモマツマキチョウを見に行きました。
毎年のように会いに行っていた蝶ですが、ここ2年は諸事情で控えていました。
今年は、近年多くの人が行っている北アルプスのポイントで確実に見ようかと思っていたのですが、せっかくの機会なので難易度の高い場所へ同行させてもらうことにしました。
南アルプスのクモマツマキチョウは以前に前衛の山で撮影していますが、教えていただいた虫林さんの話では残念ながら最近は見ることができないそうです。場所は違いますが、2006年以来の出会いを求めての挑戦です。
最初に行った場所では残雪が多く、花もほとんど咲いていません。これは厳しいかと思いましたが、待望の雄が飛び始めました。
止まらないので飛翔を撮影すると、まずまず撮れたものがありました。
クモマツマキチョウ(飛翔)
2回目の登場で何とか近づける位置で止まってくれました。
クモマツマキチョウ(静止)
その後が続かず、花もないので標高を下げてみることにしました。
良さそうな場所も花が多いとは言えませんが、さきほどよりは吸蜜も期待できそうです。
しばらく待つと飛んで来ましたが、数は多くなさそうです。
このときは岩の向こうに止まったように見えましたが、正確な位置がわからずに実際には探した場所よりも2mくらい手前で止まっていたのに気付かずに飛ばれてしまいました。
この時点で到着してから3時間くらいなので、1時間に一度の飛来になります。
これでは良い写真は難しいかと思いましたが、次のチャンスで花に止まってくれました。
何の花か最初は分かりませんでしたが、センボンヤリでした。
クモマツマキチョウ(吸蜜)
この花での吸蜜は初めてです、
吸蜜は短かったようで、風が吹いたこともあってか花の上にしばらく止まってモデルになってくれました。
背景が抜けるように低い位置から縦位置で撮影しました。
クモマツマキチョウ(静止)
前翅が見えないように翅を重ねてしまったのでオレンジが目立たないのが残念です。
背景が良いので広角で撮影しようとしましたが、その前に飛ばれてしまいました。
しばらく追いかけて飛翔を撮影しました。
ピントが合ったのは2枚でしたが、背景も良い感じの方は頭が上にフレームアウトで残念でした。
こちらは下ギリギリですが、縦にトリミングして掲載します。
クモマツマキチョウ(飛翔)
そろそろ時間なので、林道を歩いて移動するとクモマツマキチョウが飛びそうもないような場所で吸蜜を繰り返す雄が見つかりました。
長くスミレで吸蜜したので何枚も撮影しましたが、花の中に頭を突っ込んでいる写真を量産しました。
最後に撮影したものは少し頭が出てきたところです。
クモマツマキチョウ(吸蜜)
追いかけて撮影したものは翅の開き方はあまり良くないですが、翅表の三日月型の黒い斑紋も写って南アルプス産の特徴が分かります。
クモマツマキチョウ(吸蜜)
魅力的な花も見ることができて嬉しい撮影になりました。
クモマツマキチョウは飛んでいるのを見るだけでも美しい魅力的な蝶なのを再認識しました。
同行のdragonbutterさん、Hさん、ありがとうございました。