2005年10月下旬 那覇市 晴
昨年に続いて誕生日割引を利用しての秋の沖縄遠征。本当は最も割安な石垣直行便を利用したかったのだが、日程を決めた時には座席がなく、長い滞在も難しい状況なので、沖縄本島だけの2泊3日とした。
初日は那覇市の公園へ行った。昨年は最終日の夕方に短時間行っただけなので、あまり成果はなかったが、今回は多くの南国の蝶が姿を見せてくれた。
どう紹介しようか迷うが、同じ公園での撮影なので、見た順番ではなく、種類ごとに紹介することにする。
最初はここで一番期待していたイワカワシジミを中心とするシジミチョウ科の蝶。
イワカワシジミは翅の裏側が緑色の綺麗なシジミチョウで、写真を見てぜひ撮影したいと思っていた。
センダングサの周囲を飛んでいるところを見つけた。多少痛みはあるが、十分綺麗な個体で、この日一番時間をかけて撮影した。
イワカワシジミ(雄・静止)
静止、吸蜜、広角と撮影する中で、撮影時には気づかなかった開翅が撮影できていた。飛び立ち瞬間に撮影できていたようで、ボケてはいるが、嬉しい1枚となった。
また、少し離れたところで、今度は思いきり痛みの激しい個体が止まっていた。ところがこちらはすぐに翅を開いてくれた。風が通る場所だったためか、180度以上の全開を撮影できた。さきほどの雄とは違い、地味な色の雌で、雌雄の表翅を撮影できるという幸運に恵まれた。
イワカワシジミ(雌・開翅)
アマミウラナミシジミは数は多くなかったが、何度か見ることができた。
ランタナの周囲ではホリイコシジミを探したが見つからなかった。小さいシジミチョウを撮影したが、やはりヤマトシジミのようだ。沖縄のヤマトシジミは本州に比べてかなり小さいのだが、更に小さいホリイコシジミも見てみたい。
那覇市のシジミチョウ科の蝶の写真
昨年も多くの方に不明の蝶の種類を教えていただいたり、間違いを指摘していただいた。今年も気づいた点があればぜひ指摘お願いします。
沖縄の方言では北のことをニシと呼ぶらしい。では、ニシと言われたら西なのか北なのか迷いそうだが、実際に方言を使うことはほとんどないようだ。ところが、この時期に吹く強い北風のことはミーニシといわれ、地元向けの天気予報でも盛んに使われていて、決して昔の言葉ではないようだ。8メートル以上の北風ということで、この日も吹いたそうだが、ときおり強い風が気になる程度で、体感的には穏やかな風で、撮影には全く問題なかった。