今回のメインの目的は八ヶ岳のミヤマシロチョウの集団吸水でした。
図鑑などで以前の光景の写真を見る機会はありましたが、八ヶ岳では絶滅寸前ということで集団を見るのは無理だと思っていました。
ところが最近の保護活動の成果で集団吸水も復活し、「
フィールドノート」のtheclaさんなどが素晴らしい写真を撮られています。そこでtheclaさんにポイントを教えていただいて挑戦することにしました。当日も迷ってtheclaさんには電話でお世話になりました。ありがとうございます。
昨年大きな集団が形成されたポイントに着くと、神奈川のIさんと友人2名が来ていましたが、好天続きで水が涸れて集団はできていないとのことでした。残念ですが、仕方ありません。
ここでは吸蜜する気配もないので飛翔に挑戦です。
ミヤマシロチョウ(飛翔)
左の山は阿弥陀岳でしょうか。もう少ししっかり撮れる位置もあるのですが、思い通りに位置を飛んではくれません。
ミヤマシロチョウ(飛翔)
青空と太陽が入った飛翔も掲載しておきます。
ミヤマシロチョウ(飛翔)
それにしてもアブが凄く、theclaさんのアドバイスで被るネットは持って行ったのですが、手袋まで用意しませんでした。どうも手に寄って来ることの方が多いようで、次回は手袋が必需だと感じました。幸いに何度かチクっとされましたが、すぐに振りほどいたので腫れたりせずに済みそうです。
少し離れたポイントに期待して移動することにしました。
そこには何度かお会いしている保護の会のHさんがいました。
残念ながら吸水時間は終わっているようで、もう少し早い時間には小集団はできることもあるそうですが、大集団になるほどの数は発生していないようです。
それでも案内いただいて吸蜜を撮影できました。
ミヤマシロチョウ(吸蜜)
かなり黒い雄のようです。広角も撮影できました。
ミヤマシロチョウ(吸蜜)
こちらは別個体で、吸蜜直後の飛翔で翅表が撮れました。
ミヤマシロチョウ(吸蜜)
雌も飛んできて食樹の周囲を飛びましたが、産卵にはなりません。
ミヤマシロチョウ(吸蜜)
Hさんが雌と言っていましたが、僕の方は判別点を全く分かっていませんでした。
ほどんど斑紋は差がないようですが、雌は前翅の基部の鱗粉が薄く透けて見えるようです。
こちらも飛び立つ瞬間ですが、透けているのがわかります。
ミヤマシロチョウ(吸蜜)
集団は撮影できませんでしたが、初めての八ヶ岳のミヤマシロチョウを堪能できました。
保護活動に尽力されている方々に感謝いたします。
この日は猛暑の中を朝から動き、かなりの距離を歩いて、熱中症寸前のような状態になってしまいました。
Hさん達には心配、迷惑をかけて申し訳ありません。いろいろとお世話になり、ありがとうございました。