2012年12月上旬
12月の暖かい日に一度ゴイシシジミの幼虫の様子を確認に行こうと思っていました。
良さそうな条件なので寄ってみると、前にいた巣の中は空のようです。
やはり巣の中では越冬しないのかと隣の葉も確認してみました。
すると、同じ幼虫かは分かりませんが確認できました。
ゴイシシジミ(幼虫)
ほんの少ししか見えない状態なので分かりにくいですが、寒い時期にこれ以上巣から出すのは止めておきます。右の葉が最初に幼虫を見つけたものです。
確認すると少なからず巣を破壊してしまうので、これで巣の中の越冬もあるとして冬期の観察は終わりにします。
その後、ムラサキシジミを期待してダンダラさんの地元へ行ってみましたが、先日の写真展で聞いていましたがサザンカがまだ咲いていません。成虫の姿も見えないようです。
ダンダラさんともお会いすることができ、少し離れたヒメアカタテハが多い場所も案内していただきました。
こちらも草刈りが行われた影響が大きいようで、蝶の姿は見れませんでした。
写真がゴイシシジミの幼虫だけなので、今年の飼育した幼虫、蛹を紹介します。
いくつか持ち帰ったゼフの越冬卵ですが、数が少ないので孵化したものが少なかったです。
そのうちの1つのクロミドリシジミはかなり成長したのですが、管理が悪くて蛹化まで観察できませんでした。
クロミドリシジミ(幼虫)
実はこのクロミドリシジミは野外のクヌギの花穂に洗濯ネットで網掛しておきました。
回収するときに中に居たのがミズイロオナガシジミでした。
ミズイロオナガシジミ(幼虫)
こちらは一緒に飼育して蛹化してくれました。
ミズイロオナガシジミ(蛹)
最後は秩父産のウラキンシジミです。
多くの幼虫が見れましたが、野外での蛹観察は難しいということで、2匹だけ持ち帰り、数日後に蛹になりました。
ウラキンシジミ(蛹)
羽化も観察したいところでしたが、確率も低いので、蛹の状態で戻しておきました。