2008年10月上旬 晴→曇
そろそろクロコノマチョウの蛹が羽化するのではと期待して狭山丘陵へ出掛けました。予報に反して午前中は結構陽射しもありました。
最初に蛹の様子を見に行くと、まだ羽化していませんが一番早く蛹になったものがうっすら中の翅が形になっているのが見えます。もう2〜3日でしょうか。
クロコノマチョウ(蛹)
卵はちょうど孵化したところのようです。
移動してNさんと合流してから谷戸へ行きました。
メスグロヒョウモンが何度か見れましたが、期待した産卵は観察できませんでした。
テングチョウがミゾソバで吸蜜していました。ミゾソバはちょうど満開のようです。
テングチョウ(吸蜜)
昨年、多くのコミスジの幼虫を見つけた場所へ行くと、少し探して3匹見つかりましたが、まだ小さいようです。ここに大型のヒョウモンチョウが飛んできました。この辺りでは珍しいオオウラギンスジヒョウモンです。
オオウラギンスジヒョウモン(雌・静止)
コミスジの成虫も飛んできてクズの葉に止まりましたが、産卵の気配はありません。
コミスジ(静止)
戻る途中で愛野緑さんと会いました。ミゾソバの群落を挟んで挨拶をしました。(^^;
ツマグロヒョウモンの雌もミゾソバで吸蜜していました。
ツマグロヒョウモン(雌・吸蜜)
アワブキの場所へ移動して、アオバセセリの幼虫を確認してスミナガシの幼虫を探します。終齢幼虫がちょうど綺麗な緑色になっていました。終齢になったばかりの幼虫もいました。
午後からクロコノマチョウの場所へ再度行くと、午前中は見逃していた前蛹が見つかりました。
Nさんが前蛹が伸びているというので見てみましたが、それが前兆だと気づかずに少し離れた場所へ移動してしまいました。再びNさんが呼ぶので見てみると、蛹化が進んでいました。まだ観察力が足りませんね。(笑)そして、頭部を含んだ皮を落として蛹化が完了しました。飼育も含めて初めての観察です。Nさん撮影の蛹化の連続写真を掲載します。
少し移動してから落ちた頭部を探そうと戻ったところで、hirokouさんと会いました。
成虫を見るには天気が悪くなってしまったので、可能性は低いですがウラギンシジミの幼虫をもう一回探してみることにしました。狭山丘陵では花の咲いているクズが全くなさそうだったので、先日の場所へ行きました。結局、幼虫は見つかりませんでしたが、抜け出た卵がありました。下には他のシジミチョウの卵も写っています。ルリシジミの可能性が高いと思いますが、ウラナミシジミ、ツバメシジミなどかもしれません。
クロコノマチョウの蛹化や幼虫などの写真はこちらです。
クロコノマチョウ(幼虫)
孵化途中の幼虫も写っていますが、午後も同じ状態だったので、途中で力つきたようです。
スミナガシ(幼虫)
クロコノマチョウ(孵化)【クリックで拡大】
最後(右下)が脱皮して落ちた皮です。
頭部が落ちる瞬間はGX100で動画で撮っていたのですが、初めてだったのでピントが合ってなく、サイズも320*240と小さい状態で見せられる出来ではありませんでした。
ウラギンシジミ(卵殻)
by banyan10
| 2008-10-06 17:41
| 蝶
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